公演リポートpart2

さてさて、公演後半はいよいよメイン。

(格闘技のリングアナウンサー風に)

「本日のぉ〜〜メインイベントォ〜〜〜赤ぁ〜コーナ〜〜〜」


わわわ!違う違う!多少戦いに関係あるお話ではありますが。

 

「くれないのねづvol4」のタイトルになっているコチラ。

 

第三話め「耳なし芳一のはなし」。

 

 

♪オープニングミュージック

 

芳一は、プログレ風のサウンド(凄く大雑把にいうとジャズとロックのあいのこのような)を多用しようと考えて

ました。かなり趣味が入りましたが♫

 

 

そして語りさんたちが三人揃い踏みになるのもこちら。

 

山口めぐは洋装から、文字が沢山書かれた和服に早着替え&高橋政博と雅MIYABIは揃いの羽織と狩衣を纏い。

すっかり衣装も「耳なし芳一バージョン」に。

 

花道を使ってのメンバー登場演出のために、座席レイアウトは知恵をしぼりました。

 

利休帽の高橋政博はなんと、詩吟とともに登場!

midoriは、人生初「詩吟バックミュージシャン(でいいのか?)」と相成りました。

 

朗々たる詩吟が幕開けにはピッタリで、手前味噌ですが、ワクワクしましたね。

 


ストーリー前半は、主に情景描写担当の雅MIYABI、芳一の山口めぐ、そして平家の亡霊であるところの武士が高橋政博…といった布陣で。

 

女性二人は、前半の二話とは全く異なる表情、雰囲気でお客様を引き込んでいきます。

高橋政博は、いかにも居丈高な武士の様相。


先程の「むじな」のどこかホノボノした舞台空間が、怪しげなダークな色合いに変わりました。

 

緊張の糸がピンと張りめぐらされた感じです

 

背景が変わるでも、矢鱈細かに効果音が入るでもないシンプルな演出ですが。

 

海の上に彷徨う亡霊達が、暗闇のなかで琵琶を爪弾く芳一の姿が、大きな門が開く音が、広い広い渡り廊下が。

 

香音里の小さなステージ空間上にて、確かに見え、聞こえたかのように伝われば何よりです。

 



ストーリー半ばで雅MIYABIは、一旦役どころシフトチェンジ。

トーンも雰囲気も圧巻の、鷹揚な老女に。

 

山口めぐは、堂々たる琵琶語りの時以外は、真面目で少し気弱な若者といった芳一を表現。

 

♪壇ノ浦の語りの音楽は、ピアノにて、激しさを表現…できたかな。

 

 


ストーリー後半は、高橋政博は、心優しい和尚の役どころと、荒々しい武士をかわるがわるに。

ガラリと雰囲気を変えながらの熱演です。


後半も、情景はどんどん変わってゆきます。

激しく琵琶を奏でる芳一、火の玉がゆらめく妖しい夜の墓地、身体中に経文を書く和尚…緊張感のあるストーリがつづいていきます。

 

武士の亡霊が芳一を呼びに来、その後クライマックスの芳一が耳を取られるあたりのシーン。

 

midoriは、初めて台本を読んだ際、どのような演出表現になるのか?とても興味深く思っていましたが。

 

リアルな効果音や、いかにもと言ったおどろおどろしい音楽などは抑え。

 

なんと「般若心経と音楽のコラボレーション」!

 

抑えたトーンから最後は絶叫の山口めぐ、渾身の読経でした。

「ザ、ハイライト」なシーンでしたね。

 

ラストは皆様ご存知の大団円。

 

張り詰めていた舞台の空気が、フッと柔らかになりました。

 

 


♪フィナーレミュージック

 

稽古のわりと終盤に「くれないのねづステージフィナーレ曲」として作曲しました。

 

どんなカラーにしようか?悩みましたが、ポップな曲調に落ち着きました。

 

このあと…カーテンのないカーテンコール??

 

全員揃い踏みでご挨拶をさせていただきました。

 

二部めのご挨拶の際…BGM用に作ったCDが何故かかからず!超おマヌケなことになってしまったワタクシmidori…大変失礼いたしました〜。

 



終演後 2つの部ともにアンケートを書いてくださった方も多く、ありがたかったです。

 

また、帰途につかれる前に色々想いを語ってくださった方、ホームページに感想をくださった方もありがとうございました。

 

お客様を見送ったあと、お世話になった方々も含め集合写真。

 

タイマーをセットし、カメラマンのガンさんも一緒にパチリ。

 

彼も、ゲネプロから沢山シャッターを切り続け、只今動画とベストショットアルバム?を懸命に編集中とのこと。

 

まだまだお世話になっております。

 



私事ですが…旗揚げから二回はDVD資料で、前回公演は客席にて公演を観ていました。

 

今回こうして「ステージに上がる側」として参加できたのは感無量です。

 

詩吟、般若心経、日舞などもとりこんでいく「和」のトーンが色濃い「くれないのねづ」の中で 。

 

どちらといえば「洋」のフィールドで動くことが多かった自分としては、いかにこの中にで良いコラボレーションができるか?試行錯誤しました。

 

コラボレーションは、1+1が2 ではなく、無限に広がる大きなものだと思います。

 

其処に至る迄はまだまだ力及ばずでしたが、多くのお客様、素晴らしい作品、そして素敵なメンバーに助けて頂き感謝しています。

 

後日、反省会&次公演の作戦会議?が控えています。

 

次で通算五公演目なのですね。

はてさて、次はどのような世界が繰り広げらるのでしょうか。

 

…長文リポート、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

のちにまた、メンバーから後日談的なリポートが上がってきたらまたアップロードします♫